【雪】山形・蔵王 樹氷を見ずして帰れない!スキー旅
年末のこの時期,毎年のようにスキー場へ繰り出しては滑走する.
今回は,関東発のバスツアーでは最も遠いと思われる山形・蔵王に行ったお話.
山形・蔵王への憧れ
小学校時代にさかのぼる.
社会科で「都道府県を調べよう」という宿題が出たので,
雪の名物が多い「山形県」を選んだ.それが,樹氷を知ったきっかけであった.
樹氷は,水蒸気と雪がまじりあった状態で樹木にはりついて固まるのを繰り返すことでできる.
日本では,山形から宮城にかかる蔵王連峰が有名.というか,僕はここしか知らないのだ.
(調べたら,世界の中でも,樹氷は蔵王と青森の八甲田にしかないらしい)
当時はYahoo!きっずで検索していた時代.画像も決して多くはなかったが,僕がその魅力にひきこまれるのには十分な情報量であった.
かれこれ10年近く行きたいと思っていたが,関東から山形は遠い.
そもそも今回,バスツアーを使って行ったわけだが,蔵王行きのツアーを取り扱っている会社自体,少ないのだ.
当然,価格も競争原理および距離に照らし合わせれば高くなる.
2か月前・蔵王山噴火の兆し?
それでもお金を貯めて,「今年こそは…!」と準備していた
そんな矢先,こんなニュースが流れてきた.
「火山性微動と火口湖・御釜(おかま)湖面の白濁」
これは非常にまずい.だって,これ 蔵王山 じゃん.
一応バスツアーには申込むことができたものの,
「噴火しませんように」と,当日まで祈っていたのは言うまでもない.
初日・天候に恵まれず
蔵王温泉スキー場ときたら,スキーのイメージだ.
スノボーではない.
なぜか?それは歴史あるスキー場だからだ.
だから,僕はスキーセットで滑ることにした.
「蔵王にいるから,樹氷はもう見えている」と思っている方もいるかもしれないので先に断っておくが,樹氷は,スキー場の中でも山頂のあたりにしかできていない.
しかもまだ12月なので,完成したところは限られているのだ.
この日は昼間は濃霧で,少しでも間違えればコースアウト,崖だったら滑落の状況.
とてもじゃないけど山頂には行けなかった.
(逆に見えないからこそ生まれるスリルを楽しんでたけど)
少なくとも,山頂まで行って樹氷を鑑賞する状況ではなかった.
夜になって,濃霧は落ち着いてきた.
「上まで行きたいなー」
ザザッー(滑走する音)
もちろん行けるわけがないので,こういうときは,食べしかない.
「しゃぶしゃぶ うまい~」
樹氷関係なく,普通に楽しむ!
翌日・樹氷を拝めるか?
朝起きて,窓を見ると,
スキー場のふもとだと,雪はこんな感じで木に残る.
これはどこのスキー場でもよくある光景.
天気は晴れ.これは期待が持てる…!
リフトでちょっと上がってみた.
雪がまんべんなくかかっていることがわかる.
とはいえ,どこのスキー場でも見れる光景である.
ゴンドラに乗車
ここから,だんだん樹氷っぽくなってきた.
でも,これは樹氷と呼ぶにはまだまだ.
リフトも経由して…
あと少し.
(10分後)
あと少し…
(30分後)
「山頂に着いたー!」
小学生以来の夢だった「樹氷」にやっと出会えた.
2014年一番の感動である.
まるで生き物みたい.
鳥に見えた樹氷の像
鑑賞という点では,晴れたほうが良い.
一方で,樹氷が成長するには,雪が必要である.
これだけ樹氷が成長するためには,厳しい寒さの中で,雪が降り続かなければできない.
しかし,今回実質2日間にも関わらず.晴れの日に見ることが出来た.
これはとても幸運なことだ.
僕はこの巡り合わせをしみじみと噛みしめながら滑走した…と言いたいところだが,ここは山形・蔵王.どこへ移動するにも時間がかかる.
ということは,帰りのバスが早い.
本来なら関東に戻るのだが,訳あって関東行のバスには乗車放棄.
山形駅へ.日も暮れてきた.
おまけ
山形駅前.小奇麗.
ここから新潟まで直通(!)の快速に乗って新潟へ向かう.
「さっ寒い…」
車両が断熱できていないので,暖房があっても安心できないのだと実感.
新潟駅到着.
気が向いたら新潟編も.
(山形・蔵王2014 終わり)